過去の一般質問

令和4年度第4回定例会

1 希少生物の保全をどのように考えているのか。また、今後希少生
物の保全をどのように進めていくのかを伺います。

2  菊池川の右岸、左岸には、すばらしい緑地がつくられています。
そこでは、サッカー場、ラグビー場、グラウンドゴルフ場がつくられています。多くの
人が利用しているすばらしいところです。この緑地は、ボランティアの力によって維持
されていると伺っておりますが、詳細がわかりません。
つきましては、維持管理の委託先、委託料、10年、20年後の管理について、どの
ように考えているのか伺います。

3 玉名を訪れた人にも、市民にも優しく、きれいなまちづくりとい
うことで伺います。

○6番(山下桂造君) こんにちは。6番、自友クラブ、山下桂造です。
通告に従い一般質問を行ないます。
玉名市総合計画には、自然と暮らしを守るふるさとづくりという項目があります。今
回は、特に生物多様性の維持について質問をいたします。農業用水路の整備により、希
少生物のセボシタビラやニッポンバラタナゴの生息域が損なわれました。私は、それら
がいることは聞いていたのですが、議員になってからそのことを思い出し、その場所に
行ってみると既に工事が終わった後でした。
今後のこととして、希少生物の保全をどのように考えているのか。また、今後希少生
物の保全をどのように進めていくのかを伺います。
○議長(近松惠美子さん) 市民生活部長 松田智文君。
[市民生活部長 松田智文君 登壇]
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○市民生活部長(松田智文君) 山下議員の玉名市総合計画の自然と暮らしを守るふるさ
とづくりの現状についてお答えいたします。
本市の総合計画では、7つの基本目標を設定し、41の施策を展開していますが、河
川、沿岸、森林の環境保全については、最初に自然環境の保全として関連施策を整理し、
各種事業に取り組んでいるところです。
そのような中、各種法令や地元住民の御要望などを踏まえて実施している公共事業に
は、水路整備など希少生物の生息に少なからず影響を及ぼすと考えられる工事もござい
ますので、費用対効果も踏まえ、可能な限り環境への影響を抑えることができる方法で
実施するよう配慮しています。例えば、水路整備にあたっては、底盤コンクリートなど
を施工せず、地下水保全にも配慮しながら行なっており、河川整備につきましても、国
土交通省が定めた多自然川づくり基本指針に基づき、環境配慮型ブロックでの護岸整備
を行なうなど、環境保全に配慮しながら、治水、水害対策を行なっております。また、
事業によっては、観光情報協議会を設置して、地域環境について意見交換や情報収集を
行ないながら、環境との調和への配慮を行なっております。
今後もこうした取組を継続してまいりますが、希少生物に係る自然環境の配慮につい
ては、庁内関係各課との情報共有の強化など、さらに検討してまいりたいと考えており
ます。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 答弁いただきました。
環境保全について、玉名市の条例について確認します。そして、今後についてお話し
をさせていただきます。
令和4年3月に発行された第2次玉名市総合計画後期計画の46ページにある自然と
暮らしを守るふるさとづくりでは、現状と課題に次のように書いてあります。
本市では、平成26年3月に良好で快適な環境の保全と、創造に関する基本理念を定
めた「玉名市環境基本条例」と、環境分野における総合的な計画である「玉名市環境基
本計画」を策定しました。今後は、環境基本条例の周知と、環境基本計画において定め
ている環境行動指針に基づき、市民一人一人、企業、事業所の環境保全意識の向上を図
り、行動に結び付ける必要があります。
続いて、玉名市環境基本条例第2条の(2)を読みます。
地球環境の保全、人の活動による地球全体の温暖化又はオゾン層の破壊の進行、海洋
の汚染、野生生物の種の減少その他の地球の全体又はその広範な部分の環境に影響を及
ぼす事態に係る環境の保全であって、人類の福祉に貢献するとともに市民の健康で文化
的な生活の確保に寄与するものをいう。
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続いて、玉名市環境基本条例第7条の(1)と(2)を読みます。
第7条、市は基本理念にのっとり、次に掲げる基本方針に基づく環境の保全及び創造
に関する施策を総合的かつ計画的に推進するものとする。
(1)人の健康の保護及び生活環境の保全を図るため、大気、水、土壌、その他の環
境の自然的構成要素を将来にわたり良好な状態に保持すること。
(2)人と自然との共生を図るため、生物の多様性を確保し、自然環境を適正に保全
すること。
今、読み上げたとおり、玉名市には環境を守るすばらしい条例があります。このよう
な話をすると、何が何でも自然を守れと言っているように思われるでしょうが、大切な
のは、やはり人の生活です。しかしながら、自然があっての私たちの生活であることを
忘れてはいけません。日本全国で、今までの状況を見ていると、開発と自然保護が1と
0のような関係で行なわれてきたように思っています。少しの思いやりを自然に持ちま
しょうということを忘れないでいてほしいということを私はお願いしたいのです。
玉名平野には、セボシタビラという魚が住んでいます。セボシタビラは環境省による
と絶滅危惧ⅠA類に分類されています。これは、ごく近い将来における野生での絶滅の
危険性が極めて高い生物ということです。原因は、環境の変化です。住める環境がなく
なることが絶滅への道です。このようなことを知っていただけるだけで、仕事の進め方
が変化すると思います。だから工事ができないのではなく、だからどのようにしていく
のが保全につながるのかということを考えてほしいのです。再度頭に入れてほしいのが、
生物が絶滅する原因の多くは、住む環境がなくなることです。このことを知っているだ
けでも、事業の進め方は変わるはずです。種の多様性を損ねることなく、事業を進めて
いってほしいと願います。
水田・水路でつなぐ生物多様性ポイントブック、九州北西部における提案という本。
[本を示す]
○6番(山下桂造君) この本なんですけれども、これが世界自然保護基金ジャパンから
出されております。本市役所にも何冊か届けられております。この60ページにチェッ
ク項目がありますので、御活用いただきたく存じます。
では、次の質問にいきます。
[6番 山下桂造君 登壇]
○6番(山下桂造君) 菊池川の右岸、左岸には、すばらしい緑地がつくられています。
そこでは、サッカー場、ラグビー場、グラウンドゴルフ場がつくられています。多くの
人が利用しているすばらしいところです。この緑地は、ボランティアの力によって維持
されていると伺っておりますが、詳細がわかりません。
つきましては、維持管理の委託先、委託料、10年、20年後の管理について、どの
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ように考えているのか伺います。
○議長(近松惠美子さん) 建設部長 田代史典君。
[建設部長 田代史典君 登壇]
○建設部長(田代史典君) 山下議員御質問の菊池川の緑地公園の維持管理についてお答
えいたします。
まず、本市の菊池川河川内にある緑地公園は5か所ございますが、そのうち大倉緑地
河川緑地、通称グリーンベルトといっておりますが、そのグリーンベルトと鶴の河原河
川緑地の2か所を、NPO法人菊池川水域のやさしい自然と豊かな心を育むつくしの会、
通称つくしの会に年間をとおして維持管理をお願いしているところでございます。この
つくしの会は、平成4年、菊池川の河川敷に子どもたちが走り回れる広場をつくろうと、
数人のボランティアから活動を始められ、当時鬱蒼とした荒れ地を緑地広場へと整備さ
れておられました。
そのような中、本市としましては、平成23年度から管理委託を行なっており、令和
4年度の委託料は、菊池川左岸側のグリーンベルトで77万円、右岸側の鶴の河原河川
緑地で95万円、合計で年間172万円でございます。内訳につきましては、草刈り機
械の修繕費や燃料費及び資材などであり、作業に関わる人件費は含まれておらず、全て
ボランティアとなっており、極めて安価な委託料となっております。
なお、令和3年度の作業実績としましては、グリーンベルトで草刈り機を62回、鶴
の河原河川緑地で97回、合計で年間159回行なっていただきました。このおかげに
よりまして、常に美しい芝が広がる市を代表とする景観の名所となり、スポーツの場と
して親しまれる公園となっております。
市としましては、今後もNPO法人つくしの会の皆様方に協力を求めて、会員の募集
や草刈り機の貸し出しなど、市としてできる限りの支援を行ないながら、きれいな芝が
広がるスポーツの場として親しまれる菊池川緑地公園の存続に努めてまいりたいと考え
ております。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 答弁いただきました。
今、お話を聞いてすごいなとしか言えないと。すごいというか、ボランティアの方に
は本当に感謝するばかりで、委託料はもう少しあるのかなと、正直思っていたんですけ
れども、これで本当によろしいんだろうかと。されている方が人件費は要らないという
ことを言われていたということではありますけれども、今後のことを考えたらそのまま
でよかろうかとすごく思います。伺ったところで、実際、外部に委託すればものすごい
莫大な金額がかかるのは、もうわかりきっていることではありますけれども、今後10
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年、20年、本当にすばらしい緑地ですので、維持がされていくためにも、やっぱり玉
名市の支援と、あとはボランティアの人が増えることとかいうのも考えていかなければ
いけないのではないかと思います。
緑地の維持についてですが、ボランティアの人からちらっと聞いたことなんですけれ
ども「緑地を維持することは洪水対策でもある」と。「藪がない。これはすごいことな
んだよ」と話を聞いて「ああ、なるほどな」とも思いました。今の緑地もかなり広い面
積されていますけれども、今後もこれが同じように維持されていくために、やはり玉名
市の協力というのはすごく大切なものになってくると思いますし、玉名市の顔でもある
と思いますから、今後よろしくお願いいたします。
では、次の質問にいきます。
[6番 山下桂造君 登壇]
○6番(山下桂造君) 玉名を訪れた人にも、市民にも優しく、きれいなまちづくりとい
うことで伺います。
5点伺うんですが、1点、3点、1点という形で。
まずは曙町の公衆トイレが閉鎖されるとの話がありました。現在、玉名駅のトイレも
閉鎖されており、コンビニや大規模商店は点在しているとはいえ、24時間利用できる
公衆トイレがなくなるのは問題だと考えます。市のお考えを伺います。
○議長(近松惠美子さん) 市民生活部長 松田智文君。
[市民生活部長 松田智文君 登壇]
○市民生活部長(松田智文君) 山下議員の、玉名を訪れた人も市民にも優しく、きれい
なまちづくりについてお答えいたします。
まず、曙町の公衆トイレの廃止についてですが、このトイレは、令和3年4月、土地
の所有者である地方独立行政法人くまもと県北病院機構から、土地を財産処分したい旨
の協議があったことに伴い、施設を廃止し解体するものでございます。また、トイレの
解体につきましては、地元である西岩崎区、曙区、春出2区の3区長及び西部地区繁栄
会会長に対し、事前説明を行ない、了承をいただいており、今議会において関連条例を
整備するための、玉名市公衆便所設置条例の一部を改正する条例の制定を上程しており
ます。
なお、解体後の公衆トイレの建設については、現時点では計画をしておりません。そ
の理由としまして、曙町の公衆トイレについては、引き続き設置しなくてはならないほ
ど利用者が多くは見込まれないこと。また、設置にあたっては定期的な清掃や光熱費な
どのランニングコストが相応に必要なこと。さらには、犯罪や盗撮などの場所となるリ
スクを完全に否定できず、安全性の確保という面でも不安が残るということなどでござ
います。
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しかしながら、今後地元で公衆トイレの設置要望の気運が高まり、市としましても多
数の皆様からの使用が見込まれるなどの状況の変化が見られた場合には、改めて建設に
向けて検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 答弁いただきました。
曙町のトイレを閉鎖しないといけない理由として、土地所有者が玉名市ではないとい
うこと。新たにつくることを考えない理由が、利用者が少ない、ランニングコストがか
かる、安全性の確保ということで説明がありました。
これについては、私考えたんですけれども、利用者が少ないというのは、使いたいト
イレではない。かなり古いトイレではありましたので、ちょっと怖いところもあるから
ではないかなと思ったんです。使いたいトイレになることが、まず大切なことだなと思
いました。
公衆トイレというのは、市民のためだけではなく、本市を訪れてくれる人に対しての
アピールになると考えています。今の答弁いただきましたけれども、利用者が少ないと
いうことがあったわけですけれども、先ほど述べたように、使いたいトイレにするとい
うことが一番ではないでしょうか。そのためにお金をかけることは当然のことであり、
これが観光の一助になると私は考えています。また、公衆トイレの設置について地元の
意見を聞いていますが、地元は自分の家があるので、公衆トイレを使う必要はないんで
す。公衆トイレは、地元より、よそから来た人たちが多く利用するものだと考えます。
ですから、公衆トイレの設置は、市として広域的に考えるべきものだと考えております。
玉名駅のトイレを新しくするということを聞きました。お願いなんですけれども、絶
対ただのトイレにはしないでほしいと思います。公衆トイレでは、これ以上ないという
レベルで、人が集えるトイレというコンセプトでつくっていただきたい。話題性のある
トイレができることが玉名市の観光にも役立ちます。検討にあたっては、女性の意見が
尊重されるようにお願いしたいと思います。うれしいことだなと思ってから、お願いで
きればということです。
再質問いたします。花しょうぶまつりの開催中のことです。私が立願寺橋にたまたま
おりましたところ、「花しょうぶまつりの会場はどこですか」と声をかけられました。
振り返ると私と同じぐらいの年代の御夫婦がいらっしゃいました。お話を聞くと八代か
ら花しょうぶまつりを見に来られたということで、今夜は温泉に宿泊するので、宿に車
を置いてきたということでした。私も花しょうぶまつりに行くようにしておりましたの
で、御案内しました。そのときふと、道しるべがないということに気がつきました。こ
のことから、次の3つの質問をいたします。
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観光客に優しい玉名市内の案内板や道しるべのなど設置について、どのように考えて
おられますか。2番、市として玉名温泉を宣伝する看板を新しく設置する予定はありま
すか。3番、足湯に放置されている看板が日焼けしていて見苦しいと私は思います。メ
ンテナンスはどのようになっておりますか。以上、伺います。
○議長(近松惠美子さん) 産業経済部長 蟹江勇二君。
○産業経済部長(蟹江勇二君) 山下議員の再質問についてお答えいたします。
まず、観光客に優しい玉名市内の案内板や道しるべにつきましては、現在、イベント
ごとに臨時的に設置している誘導看板に加え、観光施設を中心に設置しているパンフレ
ットや本市の公式観光案内サイトタマてバコによる観光案内を行なっているところです
が、今後、さらにそれらの認知度を高め、わかりやすく周知していきたいと考えており
ます。
次に、玉名温泉を宣伝する看板の設置につきましては、新たに玉名温泉に特化した看
板を設置する予定はございませんが、玉名温泉を含めたその他の観光地を紹介する看板
については、荒尾・玉名地域サイン計画推進協議会で今年度予算化しており、既存のサ
イン標識を再整備する予定になっております。
最後に、足湯に設置された看板につきましては、本市で設置したものではございませ
んが、これ以外にも各団体で設置している案内看板がありますので、今後は各団体と連
携してそれらの維持管理に努めていきたいと考えております。
議員御指摘のとおり、市内には一部案内看板の老朽化やサイン表示の不足等がござい
ますので、国が推進するデジタル化の進展やアフターコロナによるインバウンド客の回
復など、多様な観光需要を見据え、本市を訪れる観光客に優しく丁寧な観光案内の整備
に官民一体となり取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 3つの質問について答えていただき、さらにデジタル化でされて
いかれるわけですよね、スマホ使って。そういう形で進められる、これはすばらしいこ
とだと思いますので、この玉名市に来た人が「わあ、来てよかった」というような形に
もっとなるようにしていただきたいと思います。また、若い人はグーグルマップでどこ
でも行けるんですけれども、やっぱり使えない人とかは道しるべの看板とかが必要だな
と思っておりますので。
実は、道しるべについてさらに、きのうたまたま日奈久に行ったところ、日奈久のま
ちの中に道しるべのいいのがあったものですから、なおさらどこどことわかるようなの
をつけてほしいなと思いました。
立願寺橋の近くに玉名温泉の看板があります。かなり大きく古いやつなんですけれど
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も、私は市がつくったとばっかり思っておりましたらば、市役所のほうに3か月ほど前
に聞きますと、市ではなくて個人の心ある人が立てられたと聞きびっくりしました。現
在、かなり古くなっており、ぱっと見てもなんだかわからないようになっております。
この看板こそ市で作り直してほしいなと思っているんです。
理由は、つくっていただいた方の玉名温泉への愛情がいっぱいあったんで、それを市
がしっかり受け止めていくのは当たり前ではないかというふうに思ったんです。高度経
済成長時代の玉名のにぎわいをつくり出したのは温泉なんです。その温泉を市として大
切にしているのは間違いないんですけれども、さらに大切にしていくという市政を見せ
るためにもやっていただければどうかと思います。3つの質問については、以上です。
次、再質問いたします。玉名市内を自転車で走ることで、走りやすい道路と走りにく
い道路があることがわかりました。本当にびっくりしました。玉陵中学校校区では、定
期的に区役が行なわれているようで、道路の草刈りが行なわれており、いつ行ってもき
れいな状況で走りやすいものでした。ほかの地域でもきれいに管理されているところは
ありますけれども、歩道が草ぼうぼうで自転車が走れないような県道もあります。そこ
で、国道、県道、市道などの除草要望の対応について、どのようになっているか伺いま
す。
○議長(近松惠美子さん) 建設部長 田代史典君。
○建設部長(田代史典君) 山下議員再質問の、国道、県道、市道など除草要望の対応に
ついてお答えいたします。
まず、本市が管理する市道の除草から申しますと、主に菊池川堤防道路や天水町から
荒尾市方面に向かう旧広域農道など、交通量の多い道路は毎年業務委託で業者に発注し、
その他の市道や里道などの生活道路は自治会による区役でお願いしているところであり
ます。その際は一定の条件のもと、機械の燃料費や重機の借上料など支給をしておりま
す。
議員御質問の除草要望につきましては、市職員による作業などで実施しており、民地
から市道敷にはみ出している草木については、地権者に適正管理をお願いするなど、伐
採の御協力を呼びかけております。また、国、県が管理する道路の要望につきましては、
要望者から具体的な内容を聞き取り、現場を確認した上で、国もしくは県へ連絡し、解
決に向けてできる限りの対応を心がけております。
今後もさらに、市民の立場に立った対応を徹底するとともに、国や県とも連携を図り
ながら、安全できれいなまちづくりにつなげていくよう努めてまいります。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 答弁いただきました。
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本当にありがたいことだと思います。ちょっと道歩いていて、草の状況について見て
いてわかったことがありました。草が生えているところは泥がたまっているんです。当
たり前といえば当たり前なんですけど、見てみると10年ぐらいたまっているんではな
いかというようなところもありました。それで泥がたまらないように管理するのが一番
草を生えさせない管理かなというふうに認識したところです。
一つ提案があります。玉名市クリーン作戦、以前行なわれていましたけれども、再開
してはいかがでしょうか。行政区では、区役として道路の美化などに取組まれていると
ころもありますが、行なわれていないところもあります。市として取り組むことでまち
の美化について考えてもらうきっかけにもなりますので、玉名市クリーン作戦の再開を
ぜひともお願いします。
玉名市に人が来てもらうためには、環境が大切だと本当に思います。藏原市長の「市
民の笑顔が人を呼び込むまち玉名」と言われていることは、私の質問、そして提案の原
点になっております。市民の笑顔が人を呼び込むまち玉名は、山の頂上です。これに向
かっていろんな道があります。私は環境ということについて、この山の頂上を目指した
く質問しております。これからも市民の笑顔のためにいろいろ提案をしていきますので、
御検討をよろしくお願いいたします。
以上で、私の質問を終わります。

山下桂造の一般質問の記録です。

令和4年第2回定例会(令和4年3月)

1 一般入札について

2 市道路側帯の白線について

3 在来線玉名駅のトイレや待合室について

○6番(山下桂造君) こんにちは。6番、自友クラブ、山下桂造です。
通告に沿って一般質問を行ないます。まず最初に、公共工事の入札について。公共工
事の入札には、一般競争入札と指名競争入札があります。広報たまなに入札結果が出て
いますが、指名業者と書いてあるので、指名入札が行なわれていることがわかります。
市民より熊本市では、一般競争入札が普通であり、落札率も90%を下回り、残った予
算を市民が困っているところの公共工事に充てることができる。ぜひ、一般競争入札に
との声があります。玉名市としてもこれまでの経緯や入札における考えや地域の事情な
どもあり、指名競争入札になっていると思いますが、市の入札における考えを伺います。
○議長(近松惠美子さん) 企画経営部長 今田幸治君。
[企画経営部長 今田幸治君 登壇]
○企画経営部長(今田幸治君) 山下議員御質問の公共工事の入札についてお答えいたし
ます。
地方公共団体の契約方法は、地方自治法第234条第1項に一般競争入札、指名競争
入札、随意契約又は競り売りの方法により締結するものと規定されております。一般競
争入札は、公告によって不特定多数者を募集し、入札によって申込書を競争させるもの
で、その申込者のうち予定価格以下で最も低い金額で応札した者と契約を締結する方式
であります。一方、指名競争入札は、あらかじめ発注者が入札に参加する者を指名し、
指名された者のみが入札に参加でき、その中から予定価格以下で最も低い金額で応札し
た者と契約を締結する方式です。
現在、本市では特殊な工事を除き地元企業で受注できる工事は地元企業による指名競
争入札を行なっております。その理由といたしまして、地元企業は災害などが発生した
場合には、迅速に現場に赴き復旧活動を行なうなど、地域と密接につながっておられる
こと、また、雇用の創出や地域経済の活性化にも寄与されていることなどもあり、地場
企業育成の観点から地元企業による指名競争入札を行なっているところです。その指名
については、副市長を会長とする玉名市工事指名等審査会において、公平、公正に審議
し行なっております。一般競争入札のほうが指名競争入札より落札価格が下がるのでは
ないかとの御指摘ですが、確かに多くの参加者で入札を行なったほうが、競争性が確保
され、落札価格も下がる可能性があります。しかしながら、先に申しましたとおり、雇
用促進、地域経済の活性化、地場企業の育成などの観点から、今後も地元企業を優先し、
指名競争入札を行なってまいりたいと考えております。ただし、それと並行しまして、
よりよい入札方式の研究なども行なってまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) よりよい入札方式を検討すると言っていただきましたので、さら
にいいことになるよう、どうかよろしくお願いいたします。
また、もう少し私も勉強した後で、またいろいろ伺いたいと思っています。
では、次にいきます。
[6番 山下桂造君 登壇]
○6番(山下桂造君) 2番、市道路側帯の白線について。玉名市内を回っていると路側
帯の白線が見えなくなっているところが多く見受けられます。路側帯の白線の外側は、
人や自転車が通るところという規定があり、車は白線の内側を通行しなくてはなりませ
ん。その白線が消えていることによって、歩行者の安全確保が失われているのではない
かと考えます。現在、玉名市内を回っていると交通量の多い道路に沿って住宅が増えて
おり、子どもも増えているところが多々あります。そのようなところにおいてもともと
あった白線が消えていて、道路の安全が保たれておりません。また、白線が消えている
ことにより道路の端がわからずに、思わずはっとすることがあり、運転者の安全という
ことでも大切なものとなっております。道路の白線について、玉名市としてどのように
取り組んでいくのかを伺います。
○議長(近松惠美子さん) 建設部長 片山敬治君。
[建設部長 片山敬治君 登壇]
○建設部長(片山敬治君) 議員御質問の市道路側帯の白線についてお答えいたします。
まず、本市が管理している道路は市内全体に広がっており、その延長は846キロメ
ートルにも及んでいます。本市では、この膨大な延長の市道に対して、市民の皆様が安
全に通行できるよう限られた予算と人員を最大限活用し、日々の維持管理に励んでおり
ます。一方、全国的にも高度成長期に整備された道路などの社会インフラが更新の時期
を迎え老朽化しているにもかかわらず、少子高齢化による税収減や社会福祉費の増大に
より老朽化対策が遅れており大きな問題となっております。この全体的な問題と同様に、
本市の市道においても老朽化対策が問題となっております。その中で、議員御質問の市
道路側帯の白線についての、白線が消えかかっているところについてですが、これまで
は、舗装路のやり替え工事や修繕に併せて白線の引き直しを行なっておりました。また、
通学路につきましても警察、教育機関、道路管理者などで実施する合同点検で確認し合
い危険箇所の解消に努めております。しかしながら、全てを解消するには至っておらず、
表示が消えている箇所があることも認識しております。そこで、今後も業務委託をして
いる道路パトロールなどで白線の点検を行なうなど、現状把握を充実させ、優先する要
件を整理して速やかに復旧できるよう努めてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(近松惠美子さん) 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 現状把握をまた道路パトロールでされていくということだったん
ですが、これは市役所に職員いっぱいいますので、皆さん通っているところで気づくと
ころもいっぱいあると思うので、そういうのがもっと吸い上がるともっと早く動くんで
はないかと前から思っておりましたので、どうかよろしくお願いいたします。
なにぶん、白線非常に危ない場所がいっぱいあると思います。市としても努力をされ
るということでありますので、何とか、本当危ないところは優先的でも予算をつけてい
ただいてやっていただきたいと思います。
では、次の質問に移ります。
[6番 山下桂造君 登壇]
○6番(山下桂造君) 3、在来線玉名駅のトイレや待合室について。玉名駅の外部トイ
レが使用できなくなっています。理由はトイレの天井が落ちる可能性があるということ
で、使用不能にしたものです。JR九州に、駅員さんに尋ねましたところ修理の予定は
ない、しないということでありました。玉名駅をよく利用し、トイレをよく利用してい
た者としては不便を感じております。また、玉名駅にあるトイレを当てにしてきたもの
の使用できなくなっていることで困った人も実際にいるのも私自身確認しております。
さて、ここで玉名駅のトイレについて、待合室と一体化した運営を玉名市としてぜひ、
行なうべきだと考えております。現在のJRの利用状況は、コロナウイルスの影響とは
いえ、とても以前とは比べものにならないものということはわかります。また、ローカ
ル線の駅でしかなくなりました。しかしながら、玉名の入り口であることに変わりはあ
りません。玉名の入り口である玉名駅の整備は絶対に必要なものと考えます。駅のトイ
レをただの公衆トイレという扱いでは駄目だと考えています。待合室を含めた上で、人
が集まる場所への変化を求めます。コロナウイルスの影響により、玉名の花火大会もで
きない状況が続いています。花火大会が再開できることを願っておりますが、再開した
場合、多くの人が玉名駅を利用することは間違いありません。また、音楽の都という取
組も今後加速していくことと思います。このような状況の中、玉名駅はやっぱり玉名の
玄関口なのです。ですから、人が集える場所としての価値を高めておく必要があります。
市民の笑顔が人を呼び込むまち、が玉名市が目指すまちではありませんか。そうである
ならば、まず、玉名市の入り口としての玉名駅のトイレや待合室をよりよくしていくこ
とは、玉名市民の笑顔が増えることになります。NHKで駅ピアノの番組があっていま
す。玉東町には駅ピアノがあります。玉名市も駅ピアノがあってもいいのではないか。
多くの人が自由に触れることができるピアノがあると、またおもしろいなと思います。
また、玉名駅は乗合タクシーとバスの連絡場所にもなっています。人が待ちあう場所と
して、もっとよりよい場所になってほしいと願っています。
以上のことから、玉名市の玄関である玉名駅のトイレや待合室に関する市の考えを質
問いたします。
○議長(近松惠美子さん) 企画経営部長 今田幸治君。
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[企画経営部長 今田幸治君 登壇]
○企画経営部長(今田幸治君) 議員御質問の在来線玉名駅のトイレや待合室ということ
でお答えしたいと思います。
先ほど議員から細かく御提案をいただきまして、今後進めていくうえで、一つの検討
する材料としてやっていきたいと考えております。その上で、現状について答弁させて
いただきます。
まずは、玉名駅の改札の外のトイレの件につきましてですけれども、議員も御承知の
とおりのことです。重複した答弁になりますけれども御容赦ください。昨年8月の豪雨
の影響で駅舎の屋根部分が損傷し、安全のため8月17日から使用中止とされておりま
す。JR九州としましては、駅利用者のトイレは構内に設置しているため、改札の外の
トイレは修繕しないとの方針から、現在閉鎖されております。
次に、玉名駅の待合室についてですけれども、現在はベンチと飲料用自動販売機が設
置されている状況です。一方、市では、昨年度実施した玉名未来づくり研究所の中で、
玉名駅や駅周辺の活性化策を高校生から提案されることを機に、JR九州と駅の魅力づ
くりの検討を開始しました。まずは、提案の実現のため、高校生自らが待合室の軽微な
改修を行ない、駅の利用促進に取り組みますので、市としましてはその取組を支援して
まいります。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 本当また、花火大会など駅を利用するときに本当に困るという状
況になると思いますので、そのときはまた対応されると思いますけれども、どうか本当、
みんながより集まるような駅づくりをお願いしたいと思います。
[6番 山下桂造君 登壇]
○6番(山下桂造君) では、4番目いきます。新規介護保険第1号被保険者への通知に
ついて。介護保険は65歳の誕生日から第1号被保険者になります。そのため市役所か
ら65歳の誕生日月に次のような連絡が郵送で届けられるということです。「あなたは
当月誕生日を迎えましたので、第1号被保険者になります。つきましては、年金天引き
が開始されるまで保険料を支払ってください。支払いは翌月です。」と伝えられる。こ
のことについて、市役所としてお役所仕事ではないかという連絡がありました。市民か
らの話は次のようなことでした。一般の社会では、支払いの義務が生じるということに
ついて、誕生日からその義務が発生するとしたら、少なくとも前の月には連絡すべきで
はないか。それが一般社会の常識である。支払いが始まるとするならば、それなりの準
備も市民には必要です。実際、このことで市役所に電話をされたそうですが、一般の社
会で普通に行なわれていることが通じなかったということを言われました。また、その
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方の御友人は一月前に同じことがあったそうで、憤りを感じているがすぐに支払ったと
いうことも言われていました。この通知は一生に一度しかないことなので、多くの人が
憤りを感じたとしても市役所への連絡などなかったのではないかと考えます。その中で、
このことを伝えてくださった人がいたということは感謝すべきことと考えます。この思
いを大切にして、よりよい連絡の方法等を考えてくださることを願い、市役所としてど
のように取り組まれるのかを伺います。
○議長(近松惠美子さん) 健康福祉部長 酒井史浩君。
[健康福祉部長 酒井史浩君 登壇]
○健康福祉部長(酒井史浩君) 議員御質問の新規介護保険第1号被保険者への通知につ
いてお答えいたします。
介護保険の資格取得でございますけれども、医療保険加入者が40歳の誕生日の前日
に資格を取得し、40歳から64歳までが第2号被保険者となります。さらに、65歳
の誕生日の前日に第2号被保険者から第1号被保険者となり、本市から介護保険被保険
者証を交付いたします。第2号被保険者は加入している医療保険から介護保険料を納め、
第1号被保険者は65歳になった時点から市町村が賦課を行ない、介護保険料を納めて
いただいております。65歳到達の被保険者につきましては、到達月の月末までに介護
保険被保険者証を交付することとなっているため、本市では、到達月の15日に介護保
険被保険者証第1号被保険者の保険料等についての説明文及び介護保険制度についての
小冊子を送付しております。また、介護保険料の納付書につきましては、翌月の10日
に介護保険料納入通知書、納付書、介護保険料の納付方法の説明文及び介護保険料につ
いてのリーフレットを送付して納付をお願いしている状況にございます。
現在、65歳以上の介護保険料について、玉名市ホームページや広報に掲載しており
ますが、65歳からは保険料の納め方が変わることを市民の方がわかりやすいよう見直
しを図り周知してまいりたいと思います。
議員御指摘の65歳到達者への通知の時期につきましては、今後検討してまいりたい
と思います。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 私自身も市民から話があって、そして市役所から確認して、また、
市民のほうにお話ししたときに、私自身も足りなかったなと思ったんです。お金の問題
というのはそれだけ大事だと、来月から払うんだよというときに、きたらすぐ払えとい
うふうにその方、捉えられていて、普通だったら支払いが生じる前の月にはいろんな連
絡が来ているはずだと、そこのところが一番引っかかっているというふうなことを言わ
れていました。ただ、仕組みについてこの間教えてもらったんですけれども、介護保険
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証がいかないといけないということもあって、ちょっと難しいんだと、そこでよりよい
方法を模索しているということで、検討してくださっているということも伺っています。
ただ、これ本当に周知が大切というのと、広報見てもわからない人がいっぱいいるだろ
うと、なるべく多くの人が満足する形になるように、ぜひともお願いしたいと思います。
すごく難しい点があるかもしれませんけれども、この方が市のほうにちゃんと言われた
ということで、多分動かれていると思うんですけれども、一生に一度しかないことなの
で、私も体験したわけではないですから、やっぱりちゃんと現場のほうでこういう文書
を出すということはどういうことなのかと、今回だけの話ではないけれども、よくよく
考えた上でやってく必要があるんだなと思っています。どうかよりよい方法になるよう
に御検討をお願いいたします。
[6番 山下桂造君 登壇]
○6番(山下桂造君) では、5番目の質問に移ります。市民と職員の関わり方と課内の
伝達及び意思決定についてということでお尋ねいたします。
今まで何度もあったんですけれども、市役所にお話をしていくが、その後全く返事が
ないという話をよく聞いていました。私も市役所職員の方に要望があった人には連絡を
してくださるようお願いをしています。3年前に市役所の方に現場を見てもらってすぐ
しますという返事をもらったものの、この3年間何の連絡もなく仕方がないので、公的
な場所だけれども私費を出して修理をしたというお話をついこの間伺いました。また、
市民の困りごとを改善できないかとお願いしたら幾つかの課を回された後に担当者から
断られてしまったことがありました。それで私としてもどうにかならないかと考え、相
談に行ったところ、すぐにしてもらうことができました。このことから相談を受けた、
これは市役所の職員の方が上司に相談しておればできたことではないかというふうに考
えました。それぞれの市役所の担当の人は、多くの問題を抱えて日々仕事をされている
と思います。市役所の仕事は市民の困りごとを聞いて、できることはすぐにやり、すぐ
にできないことはできないことを伝えるということが大切だと思います。また、担当の
人も1人で判断するということなく、上司への相談があれば解決できることもあるとい
うことを知りました。市民の笑顔が人を呼び込むということのためには、市民への対応
をよりよくしていくことがとても大切なことと思います。課内での情報共有や相談がも
っとできるような環境も必要ではないかと切に考えました。
私が議員になってから対応を素早く行なってくださった担当課もあります。道路の安
全についてでした。市民からの要望が2件あり、相談に行ったところ、道路通行上危険
な場所だからということで、どちらも1週間ほどで処理までしてくださいました。市民
はとても喜んでおります。市民の安全ということで素早い動きをしていただいたことに
感謝いたします。予算の制限などもありすぐにできることと、計画的に行なわなくては
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ならないことなどあると思いますが、まずは今年は駄目でも来年にはなどというお話を
市民にできるようにしていただけるようになることをお願いします。このようなことが
ありましたので、市役所として市民への対応について、どのようにされていくかを伺い
ます。
○議長(近松惠美子さん) 総務部長 永田義晴君。
[総務部長 永田義晴君 登壇]
○総務部長(永田義晴君) 山下議員の御質問にお答えいたします。
市民への対応につきましては、これまで市民に寄り添い丁寧にわかりやすい説明をそ
して正確な情報提供、検討結果の伝達はもとより、市民が話しやすい雰囲気づくりに努
めているところでございますが、一部、今議員がおっしゃったように御不満であるとか、
誤解を招くような対応があったことも認識しております。今後につきましてもよりよい
市民サービスの提供を図るために、市民の声を真摯に受け止める職員意識の徹底、問合
せ等に対する対応、そして各課、各部を超えた部局連携というようなことで連携強化、
年間で実施しております職員研修もございますけれども、日ごろの職場内における職務
等を通じた育成及び指導を引き続き行ないながら、職員の人材育成ということに取り組
んでまいりたいと思っております。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 知ってる市民に話しますと、どうしてもやっぱり市役所の対応が
悪いというのが一番に上がってくることが、本当に多いんです。私もいろんな人と話し
ながらそんなことはないのにな、残念だなと思うところもあります。やっぱり悪いとこ
ろはすごく目立つというのもありますので、玉名市民がいっぱい集まるような形になる
ように、もっとなっていけばいいなと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
最後に、市役所の今、課を超えたこともということを言っていただいたんですけれど
も、要望でお話ししたいことがあるので、お話しさせてください。
平成19年に玉名平野の排水計画というものができあがっております。この計画書が
あるということは、元議員から話を聞いていて、それがどこに管理されているのか、持
っているのかわからないという話をついこの間聞きました。それで農地のほうで持って
いるだろうと思い尋ねると、そういう計画書があることすら御存じないという状況でし
た。都市計画に行くと担当の人がいて持っているということがわかり、計画は今、順次
進められているということを知りました。ただ、この書類については、本来農地担当者
の管理するものというようなお話を受けております。この事実により、長期計画につい
て、市としても取り組み方を考えないといけないと思った次第です。15年前につくら
れた計画書が本来の担当のあるところでも認知されていないということに危機感を覚え
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ました。長期計画の危うさを知ったことになります。市役所では、定期的異動があり長
期にわたってその課を担当するということがありません。このシステム自体が長期計画
が知られなくなっていく仕組みだと考えます。つきましては、長期計画については、部
署を超え、様々な部署と関わりを持つ担当者を長期間に勤めていただくような仕組みが
必要だと考えます。ぜひ、御検討をお願いいたします。今までも様々な長期計画があっ
たと思いますが、どのようになっているかというのもまた見ていただければありがたい
と思います。
以上で、質問を終わります

令和3年第8回定例会(令和3年12月)

1 防災拠点の進捗状況

2 排水機場の点検

3 玉名市の防災・減災への取組について

○6番(山下桂造君) おはようございます。6番、自友クラブ、山下桂造です。
通告に沿って一般質問を行ないます。平成30年12月に玉名市は笑顔をつくる10
年ビジョンを策定されました。こんな玉名市であってほしいと願う多くの市民の皆様の
意見や希望を基に10年後の玉名市の将来像をまとめたものです。藏原市長はその未来
像を行政、議会、全ての市民の皆様と共有しチーム玉名としてその実現を目指し最終目
標である市民の笑顔が人を呼び込むまちの実現に向けて取り組んでいくと書かれていま
す。私も市民の一人として、このことに関して実現に向けてやるべきことはやっていこ
うと考えております。
さて、策定から3年たちます。進捗状況は、「たまなし笑顔宅配便」で毎年報告され
て、ほぼ着実に進んでいっていることがわかります。今回は、笑顔をつくる10年ビジ
ョンの中の災害に強い都市へということで最初に防災拠点について質問いたします。
9月議会での古奥議員が、防災拠点づくりについての考えを質問されました。その際、
市側の回答として、防災拠点の質問に対して、早期整備に向け国と協力して進めていく
と言われています。あれから3か月たちました。皆さんもよくわかっていらっしゃるよ
うに、災害はいつ起こるかわかりません。10年計画の中でも第一にしていかなくては
ならないことと、私は考えております。つきましては、防災拠点についての進捗状況を
質問いたします。
○議長(近松惠美子さん) 建設部長 片山敬治君。
[建設部長 片山敬治君 登壇]
○建設部長(片山敬治君) 山下議員御質問の防災拠点についてお答えいたします。
近年は国内各地で水害が発生するたび、何十年に一度の想定外の雨量が発生し、多く
の人命や財産が失われる被害が発生しております。このような水害リスクの増大に備え
るために、国土交通省では各一級水系において流域全体で緊急的に実施すべき治水対策
を流域治水プロジェクトとして策定し、この対策の一つとして国で実施する防災拠点の
整備が示されました。この防災拠点は、堤防決壊などの重大災害に備え、根固めブロッ
クなどの大型水防資材、土砂、岩砕を備蓄するとともに水防の活動スペース、ヘリポー
トなどによる緊急時の輸送手段を併せて確保するものです。
議員御質問の現在の進捗状況と今後の予定についてですが、現在、河川管理者である
菊池川河川事務所がこの防災拠点の全体計画を策定し、来年1月には国土交通省本省へ
申請する予定と伺っております。これから整備着手に向けた準備が始まりますので、事
業が進捗していく中で説明できる機会になりましたら、その都度御報告してまいりたい
と考えております。
市としましても、いつ起こるかわからない災害に備えて、流域の治水安全度を向上さ
せるためにも防災拠点の設置について要望をこれまで行なってまいりましたので、今後
も早期整備の実現に向け、国に働きかけを行なってまいります。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 6番 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 進捗状況を聞くことができて安心いたしました。
次に、排水機場について質問いたします。玉名市は低地が広がっており、そのため都
市や田畑を守るために排水機場が設置されております。この排水機場のメンテナンスに
ついての質問です。市民より排水機場が壊れていて排水できずに生活に支障を来したと
いうことを聞いたり、また、修理をするには多額の金額がかかると聞いておりますが、
排水機場の点検はどのように行なわれているでしょうか教えてください。お願いします。
○議長(近松惠美子さん) 産業経済部長 上野伸一君。
○産業経済部長(上野伸一君) 山下議員御質問の排水機場のメンテナンスなどについて
お答えいたします。
現在、市が管理しております26か所の排水機場につきましては、各機場の運転管理
者により平常時に月2回の動作確認をしながら点検を行ない、異常や故障などがあった
場合は専門のメンテナンス業者により異常箇所の調整や修理をし、必要に応じて補助事
業を活用しながら補修や修繕を行なっております。また、市役所の周辺となる玉名平野
の雨水を強制的に排水するポンプ施設は岩崎排水機場、河崎排水機場と裏川の玉名排水
機場があり、3か所ともに重要な排水処理施設であります。繁根木川沿いにあります岩
崎排水機場につきましては、昭和30年に設置され老朽化が進んでいることから、建物
も含む全体的な更新整備事業を国、県に要望を行なっておりましたが、農地の基盤整備
や農地集積などの事業採択要件のハードルが高く、機場の建て替えが困難な状況であり
ました。しかし、県と協議を重ね、平成30年度からの新たな事業として創設された農
業水路等長寿命化・防災減災事業で進めることができ、平成31年度にかけてポンプの
オーバーホールを含む機器の補修工事を行ない機能維持をしたところでございます。建
物も古く倒壊した場合には機能が停止することも考えることから、今後も建物を含め十
分な点検、メンテナンスを行ないながら適正な維持管理に努めてまいります。
排水機場は農地、農作物を湛水被害から守るだけでなく、地域住民の生命、財産を守
るなど、多面的機能を持ち、防災機能を兼ねた重要な施設となっていることから今後も
排水機場のメンテナンスなどに努めてまいります。
以上でございます。
○議長(近松惠美子さん) 6番 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) 岩崎排水機場についても御説明いただきありがとうございました。
家のすぐ側でもありますので、本当にあの建物がいつ壊れるかわからない。大丈夫だろ
うか、建物が壊れたらもう中の機械も動かないだろう。少しでもいいから、別に建物を
建て替えてくれとお願いするわけではありませんで、建物が壊れないようにしてもらう
ということができれば、もう安心して住むことができると思います。また、昨年の大雨
でもマルエイの前が水につかっておりまして通れない状況になっておりました。あそこ
はまさに岩崎排水機場の場所だと思います。雨が降ってどうこう、あと洪水になってか
ら、もしかしてあれが壊れたらとなると、それこそ取り返しがつかない、1週間も2週
間も水が出ないという状況もありますので、今後のまた、メンテナンスをどうかよろし
くお願いいたします。
では、質問の3番目に入ります。玉名市の防災・減災への取組についてお話しくださ
い。その後でちょっと私のほうからも意見を述べさせていただきたいと思います。よろ
しくお願いします。
○議長(近松惠美子さん) 総務部長 永田義晴君。
○総務部長(永田義晴君) 山下議員の防災・減災への取組についてということでござい
ます。現在、本市におけます災害等に関する防災対策といたしましては、玉名市地域防
災計画におきまして、防災対策全般の取組を推進するための体制、指針を定めており、
防災計画に沿った内容について項目ごとに業務継続計画をはじめとした計画、マニュア
ル等を策定しております。その中の一つとして、玉名市備蓄計画を定め、避難者の非常
食、生活用品等を計画的に備蓄しており、過去の災害を参考に人口の5%の3日分を目
安に備蓄を進めております。なお、本市の備蓄以外にも流通備蓄の確保を目的とした災
害時の食料、生活用品等の優先提供の協定を市内業者と締結いたしております。そのほ
かにもソフト対策として、市民の防災意識の向上、啓発を目的とした玉名市防災マップ
を更新し、全世帯に配布を行なっております。また、令和3年6月号の広報たまなにお
きまして、災害をテーマとした特集を巻頭から6ページにわたり掲載を行なっており、
それに併せまして熊本県が作成されましたくまもとマイタイムラインについても全世帯
に配布いたしております。あらかじめ避難行動をまとめておく防災行動計画でございま
すこのマイタイムラインというのは、人的被害にあわないよう危険箇所の周知、避難の
在り方等について普及啓発を行なうものでございます。
次に、住家等の被害抑制等の減災対策に関するハード対策につきましては、菊池川に
おける治水対策として、国土交通省、熊本県、流域市町村等で構成されます流域治水協
議会で、河川流域における減災対策の協議を進めております。対策内容の一部として、
治水・利水ダムの建設、遊水地整備、ため池治水、河道掘削、堤防整備、防災集団移転
等が挙げられますが、今挙げた事業については、本市のみで解決できる問題ではなく、
流域全体の問題として取り組んでいく必要がございます。なお、ハード対策につきまし
ては、現在、想定をされております100年、1000年に一度と言われるような災害
に対応できるまでの整備につきましては、長期間にわたる対策を講じる必要がございま
すため、すぐに解決できる問題ではなく、優先箇所を検討し、協議し、河川管理者に対
して要望を継続してまいりたいと思っております。
以上でございます。
- 51 -
○議長(近松惠美子さん) 6番 山下桂造君。
○6番(山下桂造君) ありがとうございました。
私も玉名市地域防災計画は読ませていただきました。その中で、ちょっと気になって
いたことに対してお答えいただいたので、とても安心したわけなんですけれども、実は、
備蓄の問題なんですけれども、46ページの(1)に飲料水を確保するという項目があ
ります。そこの飲料水の供給ということで、市及び防災関係機関は災害時における業務
継続の観点から、それぞれの災害対策要員向けの食料、飲料水等の備蓄に努めると書い
てあります。ここにちょっと私は引っかかっていたんですが、今日、今、人口の5%、
3日分を備蓄してありますと言っていただいたので安心したところです。実はこれ見て
いくと、いろんなところに努めるとか図るとか、具体的な数字がないんです。ただいま
伺うと何日分備蓄してあると言われました。計画であるならばそういうのをちゃんと書
くべきではないかと、私は考えておりました。だから努力目標みたいな形で書いてある
のが具体的な数字とかに置き換われば、より安心するというふうに考えております。玉
名市にはこれだけの備蓄があるというのが見てわかるということはとても大事なことだ
とも思いました。
私が今まで防災について考えたことを少しお話しさせてください。玉名市各地域を巡
回しながら防災の講座をされています。以前、天水町であったときに生徒と一緒に参加
しました。そのとき、展示コーナーで災害時のトイレが展示してありました。それであ
あ、もう玉名市が持っているんだろうと思っていたんですけれども、いえいえ、これは
見せるだけですという話を聞いてがっくりきたことがあります。ただ、今の質問に対す
る話で備蓄とかもあるということだから、少しは準備も進んでいるんだろうとも思った
りとか、防災無線の話とか、それぞれ担当部署に行ってちょっといろいろお伺いしてい
い方向に向かっているんだなということも知っております。ただ、防災についてまだま
だ足らないところがあるのではないか、この間防災の展示会に行ってまいりましたけれ
ども、ある自治体では大きなトイレをいっぱい、何基も買っているとかという話も聞い
たりして、こういうこともあるんだ、いろんな防災に対する意識も私も変わってまいり
ましたけれども、備蓄については今これだけありますということはとても大事なことじ
ゃないかと考えております。
熊本地震のときなんですけれども、津波注意報が出されました。そのとき私は、立願
寺に住んでおりますが、立願寺の玉名高校通りの道なんですけれども、あっという間に
車が渋滞して全く動かなくなりました。ほかの津波に警戒する地域に友達が住んでおり
まして聞きましたところ、横島の住民ですけれども、横島山に登ろうとしたらもう上れ
なかったということもあり、断念したとか言っておりました。現在、堤防もすごく高く
なり、立派になっておりますけれども、やはり津波が出たとか、あるいは堤防が切れた
とかといったときには、逃げる場所が近所にあるというのはとても大事なことではない
かと思います。今のところないというふうに私は認識しているわけなんですけれども、
避難場所がかなり遠いという事実もあって、各地に避難場所ができればいいなというふ
うに考えているところです。昨年の7月の大雨では、玉名橋下流の右岸がちょっとコン
クリートにひびが入って避難したということだったんですけれども、やはり避難場所は
文化センターということで、ちょっと困ったなという話でした。それで高いところはな
いかと見てまいりましたら、学校もありますけれども、新幹線の駅があるではないか。
何か避難に使えないのかなと思ったりもしたところです。あと、減災についてもしっか
りお答えいただいたので、私としては安心したところなんですけれども、本当に球磨川
の流域と同じようなことで、今、進められているということを私も調べてわかりました。
ただ、コロナ禍で遊水地をつくるとかということも言われたものですから、すごく安心
したところです。私も理科の教師をやっておりましたが、自然に勝とうなんて思うこと
がまず難しい、おこがましいと思うんです。加藤清正の治水、御存じの方もいっぱいい
らっしゃると思いますが、白川の治水では、新屋敷側の堤防をわざと低くしていたそう
です。熊本城側を守るために。このようなことを言うとその地域になった人はすごく困
るかもしれませんけれども、計画的にこの場所は遊水地にする。これ玉名市だけじゃな
くて、菊池川流域全部を考えた上でしていくことだから、市のレベルではないとわかっ
ておりますけれども、流域の委員として市としても入っているわけですから、菊池川流
域全体で、そういう遊水地をつくるということも考えていただければと思います。球磨
川のほうで、田んぼを掘って遊水地をつくるとかという話が出てまして、それを聞いた
とき、私はすごくびっくりしました。市民の生活を守らないでやっていこう、田んぼを
掘ったら田んぼをつくれなくなるわけですよね、そういうことじゃない形での遊水地、
ちょっといろいろ頭にめぐらせてはいるんですけれども、平成2年7月に玉名市が溝上
地区の家が流されたのを鮮明に覚えておりまして、その前、山鹿市のほうでの遊水地が
堤防が出ちゃって、それで流れたというふうに私は勝手に思っていたんですけれども、
それ以上に雨が降ったのも事実だったんですが、そういうふうな自然に打ち勝とうと、
堤防を一様に高くして打ち勝とうとか、そういう考えをもう切りかえるべきだと思いま
す。国土交通省がそういうことをやってきたのは事実なんですけれども、もし、遊水地
になるような場所があれば、囲って水が逃げないようにするとか、補助をちゃんと出す
とか、そういうふうな考え方もやっていっていいんじゃないかなと考えている次第です。
堤防のどこが切れるかわからないんじゃ対策のしようもないですので、そういうこと
も考えに入れていただければというふうに思っております。
治水、防災に対して私の意見は以上なんですけれども、最後に議員になりまして市の
ほうに区からの要望に対してきちんと答えてください。ということをお願いしましたと
ころ、ちゃんと連絡が行っております。すごく皆さん喜んでおられてこちらも安心して
おります。ですからできましたら、問合せとか何とかあったら、できることは言わなく
ていいんです。できない、これは今できないとか、それでもいいからきちんと答えをし
ていただきたいということを思います。

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